Scientific Journey

私の冒険記録。たまに回り道。

触覚(tactile)の錯覚を探している。

世の中には、「世界錯覚コンテスト」なるものが存在するらしい。

それで、世界錯覚コンテストの審査員をされていた先生が、

ワークショップ開いて案を出し合おうぜみたいになった。

 

今回はワークショップに臨む前に、ひとつ予習をかねて

触覚の錯覚(※触覚はここでは頭に生えているほうではなくて触るほう)

について思い当たるものをまとめてみた。

 

触覚の錯覚

ラバーハンドイリュージョン

これはかなり、有名なのではないでしょうか。
以下、概要。

ラバーハンドイリュージョン 1998 Botvinick & Cohen

  • 被験者は椅子に座り、片腕を机の上におく。被験者自身の腕が被験者から見えないように衝立で隠し、被験者の前にゴム製の手のおもちゃを本物の腕と並行に置く。そして、実験者が本物の手と偽物の手を同期して筆で触る。たったこれだけの作業で、被験者は偽物の手がまるであたかも本人自身の手のように感じるようになってしまった。

 ベルベットハンドイリュージョン

テニスやバドミントンのラケットを手にしたときに気づいた人がいるかもしれない。

ベルベットハンドイリュージョンは、金網または硬い網を両方の手のひらではさみ、両手ごと動かすと、表現しようのないやわらかい感覚を得られる。

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画像は(http://www.psych.or.jp/meeting/proceedings/75/contens/poster/pdf/2AM085.pdf)から引用しました。

Fishbone tactile illusion

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これは、背景に比べて出っ張っている魚の骨があります。

魚の骨の中心を指でなぞるとへこんでいるように感じられる錯覚です。

本当は背景よりも魚の骨のほうが出っ張っているのに不思議ですね。

くしの錯覚

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旅行や出張で泊まったホテル、旅館においてあるくしを図のように触ってみるとくしの先端が
実際は横に触れているのに縦に動いているように感じられます。

視覚効果と触覚

どんな学術的名前がついているのかはわからないが、
最近はこのようなものにも触覚の錯覚が取り入られている。

安室奈美恵のGolden TouchのMV

安室奈美恵 / 「Golden Touch」 (from New Album「_genic」) - YouTube

動画に指を置いているとなんだか自分は画面越しにいろんなものを触っているような

感覚になってしまう。

動きがあって面白い。

 

「指を置く」

以前に多感覚シンポだっけ(?)にいって話を聞いてきた。

人は触覚、経験の蓄積によってどのようなもののさわり心地かをある程度感じているらしい。

この「指を置く」は一枚の絵の上に自分の人差し指や手を置いてみる。

すると、あたかも自分の指が絵の中に書いてある絵に作用しているようなそんな

感覚が得られる。

触っているような感じもきそうな感じだ。

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音と触覚

手のすりすり

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マイクの前で手をこすりつけて、ヘッドホンで、

手のすりすりの音を手と手が擦れた音ではなく、

金属と金属が擦れた音のような音を聞くと

手と手が違う素材になっているような感じがする。

触れ方と触覚

2本の指で触れると.........?

これにも錯覚の名前がついていないorしらない。

まず、人差し指、中指、薬指があって、人差し指、薬指の2本で

冷たい場所を触って、中指は温度の違うところにおいてみる。

すると、その真ん中の中指がなぜか人差し指、薬指と同じように
冷たいように感じられる。

 

この本でもかなり錯覚のことについても触れているので、ぜひ読んでみてください。

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